これは、Dave Tate氏の著書「Raising the Bar」からの抜粋です。Dave Tate氏はその一部を私のサイトに掲載することを快く承諾してくれました。この本の一部は、ウエイトルームとは何かという私の考えと完全に一致しています。ウエイトルームとは、単にウエイトを上げる場所ではありません。ウェイトルームは、人生を学ぶ場所です。
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避難所
私は以前、ウエイトルームは避難場所だと思っていました。自分の問題や悩みから逃れて、パフォーマンスの向上に集中できる場所だったのです。人間関係がうまくいかず、悪夢のような生活が始まったとき、私はウエイトルームに逃げ込んで慰めを求めました。しかし、トレーニングのために逃げるということは、自分を不幸にし、苦痛を与え続ける人生の真の問題から逃げているということを理解していなかったのです。
私はウエイトルームを問題の解決策ではなく、回避の根本的な原因として見るようになりました。これには真理があったかもしれません。しかし、私が最終的に学んだことは、ジムは物事からの逃避ではなく、実は世界への入り口だったということです。ジムは、私が知っている現実の世界への入り口だったのです。
ウェイトルームは、私がインスピレーションやモチベーションを得る場所でした。人生最大のチャレンジに対処しなければならなかった場所であり、最高のトレーニング、ビジネスアイデア、交渉を行った場所でもあります。私はウエイトルームで強力な友人関係を築きました。セラピーの場でもあります。目標達成に向けて最も優れた突破口を開いた場所でもあります。
平和な場所
ウエイトルームは単なるトレーニングの場ではありません。それは寺院です。象徴的な高台にある禅のような場所で、私たちはそこに希望や夢、願望を持ち込むのです。バーにあと5ポンドかける、あと1レップ行う、あと1ポンド筋肉をつける、あと1ポンド体脂肪を落とす、あるいは自分自身をよりよく理解するなど、厳しい個人的な規律と自分自身を向上させるための継続的な挑戦を行う場所です。私たちが本気になれば、それは生き方そのものです。
試練は終わらない
ウエイトルームでの試練は終わらない。私たちは常に自分自身を試しています。一つの目標を達成しても、また別の難しい目標が出てきます。素手の数学と同じように、数字は嘘をつきません。ベンチ重量を350ポンドにするのが目標なら、345ポンドでは足りません。正解は350ポンドしかありません。ウェイトルームでは、正しいことから間違ったこと、良いことから悪いことを学びます。
そこでは、自分を高めようとする決意が、コントロールと自己実現を教えてくれるのです。人生では思い通りにいかないこともあるかもしれませんが、ウエイトルームでは、自分の目標の結果を最善の形にするためにトレーニングを行います。
私たちのプログラムやルーティンは、トレーニングの正しい方法を発見しようとするものです。私たちは「目を内側に向ける」ことで、自分がしていることへの理解を深めようとしています。日々の練習を大切にし、目の前の課題に集中することで、完璧な状態に少しでも近づけるようにしています。そのためには、ネガティブな考えや余計なことを考えずに、あらゆる面をコントロールすることが大切です。
これは困難な挑戦であり、犠牲、失望、不安、挫折、怪我などがあるでしょう。しかし、もし生き延びることができれば、これらの試練は私たちをより強くし、個人としてより良くしてくれます。ウエイトルームで学んだことは、人生で必然的に投げつけられるボディブローに備えることになります。
私は、人生で最も困難な時期に、ジムに行ってトレーニングをしました。その日、私は人生で最も多くのことを学びました。 私は一人で次から次へと運動をしていましたが、心の中では激しい感情が湧き上がっていました。その感情は、極度の怒りから絶望的な恐怖まで様々でした。どうやってトレーニングしたのか、どんな重りを使ったのかは分かりませんが、涙が出るほど頑張りました。でも、泣いていたわけではありません。最初は、怒りと恐怖の涙でした。最終的には嬉しさの涙でした。
ライターについて:Dave・Tate氏はElite FTSののCEOです。Elite FTSには経験豊富な専門家が揃っており、ストレングスコーチ、アスリート、トレーナーの方々に、トレーニングプログラムを進めるために必要な最高品質の機器、個別のサービス、幅広い知識を提供しています。
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